”Miles Davis Quintet”は時期によりメンバーが変わります。この時は
Miles Davis (trumpet)
John Coltrane (tenor sax)
Red Garland (piano)
Paul Chambers (bass)
Philly Joe Jones (drums)
最初はSonny Rollinsがtenor saxでしたが、ドラッグの問題ですぐに抜けて
John Coltraneになっています。
この曲はコメディーミュージカル"Higher and Higher"-1940年からのもの。
Milesの象徴ともいうべきミュートをつけたトランペットの音色が美しい。
このテイクは名盤'WORKIN'に入っています。
これはJazzが中心の”Prestige Records"という小さなレコード会社との契約で制作されました。
1955年に大手”Columbia Records”と契約したので”Prestige Records"との契約を早く済ませてしまいたかったMilesは
2日間で4枚分の曲をほぼそれぞれ1回の録音で撮り終えています。俗に『マラソンセッション』と呼ばれていますが
若くエネルギーに満ちた才能の集団の凄さを感じます。
Jazzに限らず、歴史に残る名演・名盤は20代の若いころに制作されたものが多いことに気づきます。そして”Miles Davis”は若い時期の短い期間で曲想や演奏のスタイルが
どんどん変わっていくのですが、その変化の幅は相当大きいのも特徴です。
”Miles Davis Quintet”でも次のような変化があります。