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執筆者の写真jazzdrumclub

名曲千夜一夜物語-156~"NAIMA"-McCoy Tyner-1972



McCoy Tyner - Piano

アルバム"Echoes Of A Friend"

1972年収録

John Coltrane作曲

McCoy TynerはJohn Coltraneの盟友でありその盟友に因んだソロピアノアルバムを

1972年に発表しています。

この曲はJohn Coltraneが妻にささげた曲で名盤"Giant Steps-1959年"に収録されていますが、この時は"Wynton Kelly"がピアノを弾いています。


John Coltrane – tenor saxophone

Wynton Kelly – piano

Paul Chambers – bass

Jimmy Cobb – drums

Giant Steps-1959年収録

本家John Coltraneのヴァージョン。


Michael Brecker - tenor saxophone

Herbie Hancock - piano

Roy Hargrove - trumpet, flugelhorn

John Patitucci - bass

Brian Blade - drums

Directions in Music: Live at Massey Hall-2002年収録

同じサックス奏者でもこうも違うか!と思うぐらい違いますが、このLIVEアルバムは

Miles Davis & John Coltraneというサブタイトルがついているように、

2人へのオマージュという作品になっています。実は"Miles"と"Coltrane"は

共に1926年生まれの同い年。"Miles"は世に出てすぐに高い評価を得ました。

巨匠と呼ばれるジャズマンは大体そうですが、"Coltrane"はそうではなく

1946年ころからプロとして活動したものの、評価されるようになるまで

ほぼ10年が経っています。

1957年”Thelonious Monk”と共に演奏をはじめ、それが大きな転機となったようです。

1959年名盤"Kind of Blue"に参加、そして名盤"Giant Steps"を同年に発表しています。


昔『ジャズ喫茶』が流行った昭和の時代、そこでは

目をつぶってうつむいて"Coltrane"を聴く、のが

"ジャズっぽい"と言う人たちも多く、そういう風潮が

ジャズをこむつかしいもの。にしてしまった感も

あります。こむつかしいジャズの代名詞が

"John Coltrane"でもありましたが、

気楽に聴いてください。

ただ本人が真剣に演奏の可能性を追求したのは間違いありません。

モードジャズが何かを手早く知りたければ、彼を聴くのもひとつの手です。


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