『yellow jacket』はスズメバチを意味します。
ギターの"Robben Ford"のアルバム制作がきっかけで誕生したバンドです。
このアルバムの参加メンバーは以下のとおりです。
Bass -- Jimmy Haslip
Drums -- Ricky Lawson
Guitar -- Robben Ford
Keyboards -- Russell Ferrante
Percussion -- Lenny Castro, Paulinho Da Costa
Tenor Saxophone, Baritone Saxophone -- Kim Hutchcroft
Tenor Saxophone, Flute -- Gary Herbig, Larry Williams
Trombone -- Bill Reichenbach
Trumpet, Flugelhorn -- Jerry Hey
"Modern-Jazz"の流れの中でRockの8beatを取り入れた"Jazz-rock"を演奏するJazz界の
演奏家、またはJazzの即興性とMode-Jazzのハーモニー感を取り入れたRock界の演奏家は60年代初頭からでてきました。
さらにモータウンなどのsoulやpops界のメロディーといわゆる
"Ⅱ-Ⅴモーション~ドミナントモーション"と称される和声進行から生まれた
キャッチーで覚えやすい楽曲の構造を取り入れたのが”Fusion”と呼ばれるようになったのです。
このようにメロディーがキャッチーで構成もポップスのようなわかりやすさがある
Jazz-fusion分野のアーティストは70年代中ごろから多く出てきました。
『yellow jacket』はそのひとつです。
この頃になるとJazz界、Blues界、rock界とフィールドを越えて盛んにアーティストの
交流は活発になっていました。
"Robben Ford"はbluesを背景にしたミュージシャンであり、"Ricky Lawson"は
"Michael Jackson"のツアーに同行するドラマーであり、"Russell Ferrante"は
”Joni Mitchell”のサポートをしてもいました。
70年代にはいり、ポップスのフィールドでJazzやbluesをしっかり
バックグラウンドにするミュージシャンが必要とされるようになってきたのです。
音楽的には似た構造ではありましたが、楽器主体の音楽はFusionと呼ばれ、その知識と技術を取り入れたポップスは"adult contemporary","Adult Oriented Rock"と呼ばれ
認知されるようになります。