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執筆者の写真jazzdrumclub

名曲千夜一夜物語-244~"New Kid In Town"-The Eagles-1976



アルバム"Hotel California"収録

Glenn Frey - Lead vocals, acoustic guitar

Don Henley- Drums, percussion, harmony & backing vocals

Don Felder - Lead guitars

Joe Walsh - Fender Rhodes electric piano, Hammond organ

Randy Meisner - Bass guitar, backing vocals

Billboard1位,さらにAORチャートでも1位になった曲です。

カントリーロックからAORのカテゴリーで評価されるバンドとなった"Eagles"ですが、実はこのアルバムは音楽性だけではなく、詩が当時の米国社会の問題点を鋭くえぐっていて、そこが特に米国で好意的に受け入れられたひとつの要因となっています。

例えばこの曲は、田舎町に来た新参者が住民の強い好奇心をもって受け入れられるものの、やがて飽きられ忘れられていく様を歌っていますが、彼らは、音楽の世界でヒットを出してスターになっても時が過ぎて受け入れられなくなる現象をも皮肉って書いているのです。

"Look, we know we're red hot right now but we also know that somebody's going to come along and replace us — both in music and in love."~Don Henley

これが"Don"の実際の言葉です。

のどかなカントリーミュージックの佇まいの中で語られる世界はとてもシニカルです。


1977年のライブ。

"Hotel California"の制作から、結成メンバーの"Bernie Leadon"

は脱退し、ギターが"Joe Walsh"

に変わりました。

"Bernie Leadon"の脱退は"Glenn"&"Don"の曲がヒットし、彼らが権力を握ったためと、権力争いのようにみられる方が多いのですが、実際は生活態度と求める音楽性の違いと考えた方が近いようです。

"Bernie Leadon"は敬虔なカトリック信者で快楽的で奔放なミュージシャンライフに違和感をもっていて、"Bluegrass music","Country music"の経験値も高く、かつマルチプレイヤーであったので、商業主義ではなく、文化としての音楽を創造したいと考えていたようです。

"Bernie Leadon"の関わった名曲を次にみてみましょう。


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