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執筆者の写真jazzdrumclub

名曲千夜一夜物語-313~"No Problem"-Duke Jordan-1973


アルバム"Flight To Denmark"収録

Duke Jordan - piano

Mads Vinding - bass

Ed Thigpen - drums







"Duke Jordan"は" New York -Brooklyn"生まれの黒人ピアニストです。

Charlie Parker,Miles Davisらと1940sから活躍した繊細でリリカルな演奏をするピアニストです。

1973年からデンマークのレーベルから作品をだし、1978年にデンマークのコペンハーゲンに移住します。この曲はその移住の転機となったセッションでつくられた曲です。

こちらは "Chet Baker Quartet"1979年の演奏。

Chet Baker - Trumpet

Duke Jordan - Piano

Niels Henning-Orsted Pedersen - Bass

Norman Fearrington - Drums






左手がダウンビートで伴奏されることが"Jordan"の特徴といわれますが、彼のかく曲からは抒情的な

ヴァイブレーションが感じられ繊細な人柄が想像されます。

一方でケンカがめっぽう強かったという話も多々あり、興味を抱かせるジャズマンのひとりです。


"Chet Baker"は50sから活躍するトランぺッターで"Charlie Parker"との演奏が残されています。

歌うたいでもあり、彼の歌う"My Funny Valentine-1954"を聴いた"João Gilberto"が、その力を抜いた

けだるい歌い方に着想を得てボサノバの着想を得た、というのはよく知られた話です。

しかし60年代はドラッグにはまり、シーンから遠ざかってしまいます。

1974年にカムバックアルバムを発表しその後はヨーロッパを主体に活動しましたが、

1988年58歳でアムステルダムのホテルの2階から転落し他界。残念ながら検視の結果体内から薬物がみつかってしまいました。

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