アルバム"Bitches Brew"収録
Miles Davis – trumpet
Wayne Shorter – soprano saxophone
Bennie Maupin – bass clarinet
Joe Zawinul – electric piano – Left
Chick Corea – electric piano – Right
John McLaughlin – electric guitar
Dave Holland – bass
Harvey Brooks – electric bass
Lenny White – drums – Left,Jack DeJohnette – drums – Right/
Don Alias – congas/Juma Santos – shaker, congas
Grammy賞の総合ランキングで唯一40位内にはいった"Miles"の作品。ということはマーケットの評価が高い作品であることはまぎれもない事実。
でもJazzファンや"Miles"愛好者でこのアルバムをベストに上げる人は少ないかも
しれません。
私個人としては、すべての音楽の中で最も好きな数枚の中にはいる作品です。
発表直後のライブです。
Miles Davis - trumpet
Gary Bartz - soprano and alto sax
Chick Corea - electric piano
Keith Jarrett - organ, electric piano
Dave Holland - electric and acoustic bass
Jack DeJohnette - drums
Airto Moriera - percussion
この演奏をみると、メンバーが"Bitches Brew"を制作した"Miles"の意図を理解していない
ように思えます。と同時に、"Bitches Brew"がスタジオで録音物として完成された作品であることがわかります。
特にこの演奏では"DeJohnette"の演奏がちぐはぐなので楽曲として成立していません。
この頃の"DeJohnette"は""Miles"の意図を掴み切れていないように見えます。
当時"Miles"は "Sly & The Family Stone"にインスピレーションを得ていたようなのですが、
次のアルバム"Jack Johnson"でMichael Henderson(Bs),Billy Cobham(Ds)を加えたのも
うなずけます。
とはいっても、Mode Jazzの構築に不可欠な旋律的なドラムは"DeJohnette"の得意とするところです。
"Progressive Rock"のように録音作品をライブで再現するのではJazzにはならないので、
完成度の高い"Bitches Brew"が録音物として残ったことは、"Miles"にも実は苦しいところだったのではないでしょうか。
あの完成度をいかにしてライブで毎回クリエイトするか。
"Miles"の旅はまだ続いていくのです。
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