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執筆者の写真jazzdrumclub

名曲千夜一夜物語-449~"Yesterdays"-Dianne Reeves-1987

更新日:2020年1月11日


アルバム"Dianne Reeves"収録

Dianne Elizabeth Reeves – vocals

William Edward Childs – piano

Stanley Clarke – bass

Anthony Tillmon Williams – drums

Airto Moreira – percussion

Freddie Hubbard – flugelhorn



"Stanley Clarke"はセッションプレイヤーとしても多くのスタジオワークを

こなしています。


"Dianne Reeves"は1956年生まれで、"Cassandra Wilson","Diana Krall",

"Dee Dee Bridgewater"らと並ぶ新世代ジャズヴォーカリストのひとりです。

"新世代"と称されるのは、ビッグバンドやピアノトリオをバックに

"Swing"のスタイルで歌うだけではなく、ラテンやフュージョンなどの

サウンドで"Contemporary"なサウンドにしあげているからです。

なかでも"Cassandra"などは、ギター主体でオンリーワンのスタイルを

創り出しています。


"Yesterdays"は作曲家"Jerome Kern"がミュージカル"Roberta"にかいた1933年の曲。

英語圏ではミュージカルの曲としてよく知られた曲で、多くの歌手によって

歌い継がれています。


アルバム"Sonny Meets Hawk!" 収録

Sonny Rollins,Coleman Hawkins - T.Sax

Paul Bley - piano

Bob Cranshaw - bass

Roy McCurdy - drums




二人のテナーサックス奏者による、息遣いが迫ってくるかのような

リアルな作品です。


"Coleman Hawkins"は"Rollins"より26歳年上のスイングジャズ世代のサックス奏者です。

スイングの次にくる"bop-Jazz"への演奏スタイルに最初に挑んだサックス奏者と

言われています。仲間のミュージシャンからも一目置かれた存在で

"Miles Davis"は"Hawkins"の演奏からバラッドをいかに吹くかを学んだ、

とも語っています。


"Sonny Rollins"はニューヨークのハーレム育ちで、高校時代に"Jackie McLean:AltoSax",

"Kenny Drew:Piano","Art Taylor:drums"ら後のジャズ界のレジェンドアーティストとなる

仲間とスクールバンドで楽しんでいました。

彼は作曲の面でも個性的ないい曲をかいており、スタンダードとして弾き継がれているものが少なくありません。


"Leo Reisman And His Orchestra"の演奏です。~1933年







曲が書かれた時代の原曲のイメージが現れたヴァージョンです。

"Leo Reisman And His Orchestra"は即興演奏が主体となるジャズの以前(1921-1937)

ジャズがまだダンス音楽とみられていたスイング時代のオーケストラです。


次回からは"Sonny Rollins"の足跡から名曲に迫ります。

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