アルバム"A Night with Strings"収録
Sadao Watanabe - as
Souichi Noriki - piano,
Marc Johnson - bass
Peter Erskine - drums
The Tokyo Symphony Strings
composed by Sadao Watanabe
"渡邊貞夫"氏は世界から高く評価された日本のジャズ奏者・作曲家の草分けの
アーティストと言ってよいでしょう。
1953年20歳で"龝吉 敏子"氏のカルテットに加入してプロとしてのスタートを切りました。
1961年にリーダーアルバムを発表する一方で翌年、"Berklee College of Music"に留学
国内外の幅広いミュージシャンネットワークを築き上げます。
最初の演奏は1992年発表のアルバム"A Night with Strings"からのテイクですが、
この曲の初発表は1979年のアルバム"Echo"です。
素敵なジャズワルツです。
アルバム"TOKYO DATING"収録
Sadao Watanabe - as
James Williams - piano,
Charnett Moffett - bass,
Jeff "Tain" Watts - drums
1985年発表
"渡邊貞夫"氏は演奏が魅力的なのは勿論ですが、作曲家として魅力的な作品を
多く残しています。
1985年に発表したこのこのテイクでは"Branford Marsalis"のリズム隊である
"Charnett"と"Jeff"が作り出すリズムの土台に"Art Blakey's Jazz Messengers"で演奏する
ピアノの"James Williams"がアメリカンジャズの空間を創り出しています。
アルバム"Echo"収録
Sadao Watanabe - Alto Sax,Flute,
Yoshio Suzuki - Bass
Akira Okazawa - Electric Bass
Drums – Motohiko Hino
Guitar – Kazumi Watanabe
Piano – Masabumi Kikuchi
Takehiro Honda - Electric Piano
Fumio Itabashi - Piano, Percussion / Hideo MiyataTenor Saxophone, Percussion
Hiroshi Fukumura - Trombone, Percussion
これが最初に世に出たテイクです。
"日野元彦"氏と"鈴木良雄"氏の繰り出すリズムの空間が前のテイクと違うことが
感じられるでしょう。
どちらがいい、ということではなく、これがジャズが"言葉"と密接な関係があることを
明確に示しています。
演奏家は内側で歌いながら楽器を演奏しているのです。日本人ならば日本語で
英語が母語であれば、英語になります。
創り出されたリズム空間の中で演奏される"貞夫"氏のサックスも
1985年のテイクとは全く違って、明らかに"日本語"的です。
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