アルバム"Spiral"収録
Hiromi Uehara - piano, synthsizer
Tony Grey - bass
Martin Valihora - drums
composed by Hiromi Uehara
"上原ひろみ"氏は70年代最後の年に生まれ、世界規模で活躍し続けている
作曲家であり、ピアニストです。
あまりにもピアノが上手く、早く弾かれるので、演奏者としてのイメージが
先行しがちですが、素晴らしい曲をいくつも書かれています。
Hiromi Uehara - piano, synthsizer
Tony Grey - bass
Martin Valihora - drums
アルバム"Spiral"は3枚目のリーダー作ですが、"Berklee College of Music"の同窓生でもある
"Tony Grey", "Martin Valihora" と組んで制作された作品です。
私はこの作品を"上原ひろみ"氏作曲の楽曲の原点として受け止めています。
放たれた"旋律"を2名の共演者がそれぞれの理解で曲の世界を広げていくのですが
そこに"旋律"の"美"を構築することのみに専念した"純音楽"の美しさを感じます。
これ以降いわゆるビッグネームと組んで作品作りを進めていくようになるのですが、
勿論それらも素晴らしいです。
しかしそちらにはどうしても各演奏家の主張が過分に感じられてしまうのです。
技術力の高い演奏家、特にジャズ系の演奏家は
"音"を弾きすぎる傾向があります。
それは制作現場で感じることは私にも多々
ありました。
"上原ひろみ"氏とここでの"Tony Grey",
"Martin Valihora"の両氏には
それが見られません。
"純音楽"の傑作です。
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